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​平和の旅へ合唱団・長崎

楽曲紹介 2 

合唱と語りによる構成

        「平和の旅へ」

作・構成 

    平和の旅へ 制作プロジェクト

作詞 

    園田鉄美・松下 進・松永真司

作曲 

 園田鉄美・松永真司

​ピアノアレンジ 

 園田鉄美

オーケストラ編曲 

 三上二郎・堀内伊吹・山口修

制作協力 長野 靖男

​一曲 ボタンの向こうは冬  

 松永真司 作詞 作曲

 核の冬】(かくのふゆ)

地球規模核戦争が引き起こされた場合に起きると想定される、大規模環境破壊核兵器炸裂によって大量粉塵水蒸気発生し、上空停滞して陽光を遮る。これによって地上気温低下し、規模によっては人為的氷河期さえ発生し得る

 核の冬」というネーミングは、上記のような現象が起きうるという仮定からの命名なのだが、別の説では「寒冷化したとしても一時的なものであり、最終的には平均気温上昇して灼熱砂漠になる」という説もある。また、核爆発によって発生した水蒸気はやが冷え雨雲となり、漂う粉塵と混ざったとなって地上降り注ぐ。それらは必然致死的な放射能を持つ放射性物質である。即ち、土壌放射性物質によって汚染され、植生生態系壊滅的打撃与え事となる。
このように、急激な気候変化放射能汚染により、人類を含む数多生物絶滅危機瀕する推定される。そのことから、相互確証破壊理論軍拡政策対する有力な批判反論材料
とみなされている。

​<ナレーション  ​学徒動員された工場での被爆の様子について、短いナレーションが入ります。

​2曲 一面の焼け野原  

   園田鉄美  作詞 作曲

被爆後の長崎の市街地の様子がうたわれます。

<ナレーション> 被爆直後の実相についての詳しい話です。医者も見放すようなひどい状態の千恵子さんは、母や兄弟の必死の努力で何とか命をつなぎます。

​3曲  苦しみの日々 

 作詞 松下 進  作曲 松永真司

​母と娘の苦闘の日々のエピソードを。独唱でうたいます

<ナレーション> ​夢も希望もない絶望的な、灰色の生活が続いていた渡辺千恵子さんの枕元に、同じ被爆者の仲間たちが、訪ねてきます。

これがきっかけとなって、渡辺千恵子さんの家は若い被爆者たちが集まる場所となり、サークル化していくことになります

​ そして広島で開かれた第一回原水爆禁止大会に代表を派遣します

​4曲  長崎から  

 園田鉄美 作詩 作曲

​世界中の人に聞いてほしい、長崎の被爆者の、心からの願いを訴えます

​ 独唱と合唱による構成となっています

<ナレーション> 第一回原水爆禁止世界大会での被爆者の訴えは、大きな感動を呼び起こします。ヒロシマ・ナガサキへの原爆の投下後に、アメリカはプレスコードを敷いて、原爆の被害の実相についての報道を一切抑え込んできていました。そこへ被爆者自身が自らの言葉で、原爆の被害の実相を語り、核兵器の完全な禁止を訴えたのです。

​5曲  娘よ  

 園田鉄美  作詞 作曲

​ナレーション

被爆直後から10年目までは、母親の献身的な介護なしでは、渡辺千恵子さんは生きることができなかったでしょう。生きる望みさへ無くしていた愛娘が、友人を得、次第に生きる力を取り戻しつつあるのを見てきた母だからこそ、娘が障害の身体を人前にさらすこと、また何を語ればよいか、戸惑っているときに、「私たちのこの10年間の苦しみを、お前が語らなくて、誰が語るんだ、今語らなければもう語る機会はないよ」と、心を鬼にして、励ましたのでしょう。

​7曲  語ってください友よ 

  園田鉄美 作詩 作曲

​母と同じように、平和を愛する大勢の仲間もまた、戸惑っている渡辺千恵子さんに、励ましを送ります。

<ナレーション> その時のその喜びはそれまで私の中に潜んでいた、ひねくれも虚無も絶望も、どこかへ逃げ出してしまって、私は初めて自分の生きがいというものを見出すことができたんです。」この言葉通りに渡辺千恵子さんは、原水爆禁止日本協議会の有力なメンバーの一員として、また長崎で世界で初めての被爆者の組織長崎原爆乙女の会を立ち上げて、反核・平和の運動に身を投じていきます。また「母がすべてをやってくれていたので、自分が障碍者であるという自覚がなかった」、という渡辺千恵子さんは、自立を目指して​車椅子の生活を始めます。

​8曲 平和の旅へ 

 作詞 松下進 作曲  園田鉄美   

自分の意思でしかも一人で動き回れるようになった渡辺千恵子さんは、反核・平和を訴える平和の旅へ出るようになります。

​<ナレーション>若者たちへの希望を語ります

​9曲 平和の鐘を鳴らそう 

 園田鉄美 作詩 作曲

​核兵器のない平和な未来を築くのは若者たちの決意と行動にかかっています。ナガサキから世界中の人びとへ、核兵器をなくして、平和な世界を作ろうと呼びかけます。壮大なフーガです。

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